Masao Kihara Exhibition,"Images"
木原真男展「Images」

2010年6月13日(日)〜26日(土)12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク6月19日(土)17:00〜18:00

これまで私は絵画への不信というよりはイメージを追いかける事への不信にとらわれていた。私が採用した方法は画面の表面にイメージを見いだす代わりに文字を置くことだった。文字はそれを読み取る人間の心に直ちにイメージを現出させるからだ。
しかし今回はその方法を採ることができなかった。経験中の経験とでもいうべき激しい現実に揺さぶられたときに人間は言葉以前の言葉たとえば叫びのようなものでしか反応できないことがある。現実をやり過ごすために自分の内にわき出るイメージを形にする以外に方法はなかった。これまで自分の中に封印していたドロドロしたものが直接流れ出てきたような気がする。観客に不快感を与えるかもしれない。だがこれも私の内から出てきたものであることに違いはない。皆様の容赦のない批判を期待したい。

木原真男


10年前になるのだろうか。木原の作品に初めて接したのは。たしか、伊丹ホールで谷口新・木原真男展を拝見したときだ。垂れ幕に言葉が記されていたのを記憶している。その折なぜ「言葉(文字)」を使用しているのかを聞きそびれたが、私の知る限りにおいて、木原はそれ以前からいままで、イメージを忌み嫌うかのように文字を使用した作品を発表し続けていた。グリーンバーギアンなのか、表現(絵画)の純化によるイルージョンの否定を求めていたようにみえた。
しかし、今回Zoneで発表する作品には、「イメージ」が出現すると言う。木原のアーティストとしての自己表現の振り子が大きく振り切って、表現媒体としてイメージの世界へと立ち戻ってきたのである。
かつての能記と所記の関係から紡ぎだされる世界は日本語を理解しない人達は観客となり得なかった。しかしこのたび、イメージの世界へ立ち戻ることによって、大きく観客の層が変化することになるだろう。どのような変貌を遂げるのか楽しみである。

コンテンポラリーアートギャラリーZone 代表 中谷 徹


現行ログ/ [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79]
キーワードスペースで区切って複数指定可能 OR  AND
[TOP]
shiromuku(u2)DIARY version 2.61