Shin Taniguchi Exhibition, "A VOICE OF CAVITY"
谷口 新 展「A VOICE OF CAVITY」


2010年8月16日(月)〜29日(日)12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク:8月21日(土)17:00〜18:00


先日、ネットを何気なく眺めているとクリスチャン・ボルタンスキーの展覧会の記事を見つけた。彼が今まで取り上げて来たテーマ、第二次世界大戦中のユダヤ人、の延長線上にある作品である。実際に体感することなく、インターネットを通してという限られた形で作品と接触をしたわけだが、そこに感じたのは、この“今”という時間の中で自らの理性や感情が持つ歴史的な正当性を再確認することであり、一方で、再確認する行為が現在進行し続ける矛盾を覆い隠してしまおうとする事実であった。彼が提供してくれた装置に反応し、気付いたということかもしれない。私が目指しているのもそのような装置である。2002年からの作品群には一貫してa voice of cavityをタイトルとして使い続けている。cavityとはちょっとした“くぼみ”の意味である。一つの“くぼみ”から次の“くぼみ”へと、ぎこちなく続く繋がりに現代に生きる“主体”を感じるからだ。あっという間に埋め戻され、なめらかな表層に覆われてしまう、そんな“くぼみ”に接するには装置が必要であると感じてきた。ラカンが語った“既に決められた事を受け止める主体”は隠された“くぼみ”と共生することで可能性を見つけるかもしれないというヒントだったのかも知れない。

谷口 新


約30年前、谷口氏と私とは同じ大学の学生だった。米国のカリフォルニア州の片田舎にあるフレスノ州立大学で、それぞれ学部は違っていたが親交があった。当時彼は無謀にも(私にはそう思えたのだが)コピーライターを目指していた。しかし、その後CALARTSの大学院に進み、映像作家になるとは夢にも思わなかった。久しぶりに見る彼の作品を楽しみにしている。

コンテンポラリーアートギャラリーZone 代表 中谷 徹


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